大判例

20世紀の現憲法下の裁判例を掲載しています。

最高裁判所第一小法廷 昭和49(あ)133 決定

主 文

本件各上告を棄却する。

理 由

被告人Aの弁護人中村三次、同渡部信男連名の上告趣意について。

所論の第一点は、判例違反をいうが、引用にかかる判例は、いずれも事案を異に

し本件に適切でなく、同第二点は、判例違反をいうが、その実質は、事実誤認の主

張であり、また、同第三点は、憲法一四条、三七条(三八条と記載されたものも三

七条の誤記とみとめる。)違反をいうが、その実質は、量刑不当の主張であつて、

いずれも上告適法の理由にあたらない。

被告人Bの弁護人林又平の上告趣意について。

所論の第一点は、憲法一五条一項違反をいうが、被告人Bのした本件ビラの撒布

は公務員の選定罷免権の行使とはいえないから、所論違憲の主張は、その前提を欠

き、同第二点は、事実誤認、単なる法令違反の主張であつて、刑訴法四〇五条の上

告理由にあたらない。

よつて、同法四一四条、三八六条一項三号により、裁判官全員一致の意見で、主

文のとおり決定する。

昭和四九年六月二五日

最高裁判所第一小法廷

裁判長裁判官 藤 林 益 三

裁判官 大 隅 健 一 郎

裁判官 下 田 武 三

裁判官 岸 盛 一

裁判官 岸 上 康 夫

- 1 -

自由と民主主義を守るため、ウクライナ軍に支援を!